ロレックスは高級腕時計として不動の地位と名声とを獲得していますが、その歴史には意外な事実があるのは知られていないものです。腕時計の歴史を作り出してきた偉大なブランドには、興味深いエピソードが様々にあるものです。例えば、ロレックスの出発は時計の輸入販売から始まっている事です。ロレックスというブランドが立ち上がる以前、創設者達がウィルスドルフ＆デイビスという会社を作ったのが始まりでした。

これは1905年の出来事です。この頃、日本では日露戦争の真っ最中で,歴史的な戦いが連続していた頃にあたります。ロレックスとしてブランドが立ち上がり、時計製造が始まったのは、それから2年後の1908年の事で、ここから現代に至るブランドの基礎を築き上げていく時期に入りました。その基礎の1つが、イギリスのオイスター社が開発したオイスターケースの買収です。

更に、スクリューダウン方式の竜頭を開発する事で、この2つを組み合わせた防水時計を作り上げます。この頃、腕時計は水に弱い存在であり、防水時計の技術は画期的なものでした。その性能を世界に広く知らしめたのは、女性記者のメルセデス・グライツによるドーバー海峡の横断でした。この時、グライツ女史はロレックスの腕時計を身に付けたまま長い距離を泳ぎ切り、それでも動き続ける時計は注目の的になりました。

1940年から70年代にかけては、現代も販売されるモデルが次々と発表され続けた時期になります。現在、人気モデルであるサブマリーナやエクスプローラⅠ、デイトナ等のモデルも、この時期に発表されたものです。この頃は、世の中で様々な技術が進歩した時期でもあり、サブマリーナも進化していく潜水技術に対応するべく、プロダイバー達の為に作られました。また、ミルガウスは強力な磁力が働く環境で活動する方の為等、それぞれのモデルが誕生するきっかけには、興味深い背景が存在するものです。

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