高級腕時計のブランドとして名高いロレックス。そのシンボルであるロゴマークは王冠が刻印されています。確かに次々と世界初の技術や機能を開発し、新しい腕時計のシリーズを展開するロレックスにふさわしいといえます。実際に王冠がロゴマークになった理由は時計の王様として、あるいはどんな時計メーカーよりも実用性を追求している職人の真心が込められている姿勢だということを示すために王冠をマークに選んだといわれています。
しかし王冠がロゴマークになった理由は諸説あり、王者と自社の時計の素晴らしさを象徴するために選ばれたという説はそのうちのひとつでしかありません。またこの説よりは信憑性が高いといわれる代表的な説が実はあるのです。それは王冠が職人の五本の指と手であり、またそれぞれの工房で作り上げていることを示しているという説です。手ではなく、王冠をマークにしているのは職人たちに敬意の表れだといわれています。
真相ははっきりしないものの、いずれにせよ気高さの意味合いが強いと考察されています。そんなロレックスのマークには、ちょっとした秘密があります。それはリューズに刻印された王冠に印された記号です。王冠の下に線があったり点が一つや二つあったりなど時計によってそれぞれ異なりますが、これには意味があります。
その意味とはケースとリューズの素材がどんな金属であるか教えてくれているのです。例えば一本線ならばステンレススティールを、一つの点ならばプラチナであることを意味しています。